ソファについてのいろいろ話(31)「時代と好み」

ソファについてのいろいろ話

iroirobanashi

ソファまわりの色々な事柄について見聞きしたこと、感じたことを綴ってまいります。
よろしくお付き合い下さい。
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第31回テーマ 「 時代と好み 」
 
 
一般的に、
 
景気が悪い→派手なもの
 
景気が良い→本来の質を楽しむような落ち着きのあるもの
 
が好まれる傾向があるといわれています。
 
皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

やはり、安定した時代だとモノ本来の質を楽しむ余裕が生まれ、
不安定な時代だと派手で元気が出る要素を欲するのかもしれません。
 
しかし景気が悪ければ、初期は暗いトーンの色が流行するなど、
まずはその時代に即した傾向が現れ、
その後、反動として明るい色が流行するといった傾向が起こるという説もあり、
どれが正解かはっきりした答えはいまだ出ていないようです。
 
 
ただ、ソファのファブリックは、ここ何年も光る素材を使ったものが多く出ており、
これも少しは不況が関係あるのかと感じていました。
 
ところが先日イタリアの生地メーカーから提案を受けた新作には、
“キラキラ系”は一つもなく、カラーも寒色系など比較的落ち着いた色味が多い印象。
明らかに素材や織りといった質を重視する傾向に変わってきています。
 
 
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景気がよくなってきたのでしょうか???
 
どのように捉えればいいのか、正解はよくわかりませんが、
10年、20年という単位でずっと人気があるものや、
同じようなテイストのファブリックも確かにあります。
 
 
そういった観点から、GRAVITAでは、
 
「 ソファはくつろぐものだからくつろげる色を選びたい。」というのも、
「 服を買うように色で遊び心を取り入れたい。」というのも
それぞれ一つの考え方と捉え、
時代に応じた最新のファブリックも、スタンダードも、偏ることなく
品質と共に厳しい目で選び、お客様にご提案したいと考えています。
 
 
                                   2014.10.23