ソファについてのいろいろ話(49)

ソファについてのいろいろ話

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ソファまわりの色々な事柄について見聞きしたこと、

感じたことを綴ってまいります。

よろしくお付き合い下さい。
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        第49回テーマ 「  手切りの理由  」
 
前回ご紹介した
裁断の話をもう少し。
 
時にはソファの印象まで変えてしまう
ソファカバー。
 
生地の性質を見極めるのはもちろんのこと、
柄やグラデーションのある生地の場合は、
仕上がりを意識して、
色味や柄のバランスを考えながら
裁断していきます。
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特に神経を使うのは、
裁断の時はバラバラの各パーツを、
ソファが仕上がった時のつながりを完全に理解して、
所定の位置に配置し、裁断すること。
 
あまり目立たない場合もありますが、
柄が繋がっていると、
端整で美しい仕上がりになります。
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ただ型通りに切ればいい
という訳ではないこともあり、
GRAVITAではすべてのファブリックを 
職人がハサミを持って手で切っています。
 
 
イタリア産の天然素材で織られた生地は
糸調子のムラや結び目などがある場合もあるので、
それを見極めながら裁断する。
 
 
完全受注生産のため、
同じ生地を量産するケースが少ない。
そのため、伸びる、縮むなど
多種多様な性質の生地を取り扱うので、
職人が手で確認しながら作業をする。
ソファの完成度を高める製法の一つとして
職人の経験値も大切にしている。
 
といったことから、
GRAVITAでは創業時からずっと
手作業による裁断を行っているのです。
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生地というのはとても奥が深く、
面白いものですね。