ソファについてのいろいろ話(32)「技術とデザイン」

ソファについてのいろいろ話

iroirobanashi

ソファまわりの色々な事柄について見聞きしたこと、感じたことを綴ってまいります。
よろしくお付き合い下さい。
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第32回テーマ 「 技術とデザイン 」
 
 
デザインは時代と共に変化していくものです。
 
実際、家電や車のひと昔前のものは、比較的簡単に区別できます。
 
家具もチェアやボードなどは少なからず変化しています。
 
ではソファは?
 
実はソファは時代をさかのぼっても、大きな変化が見えにくいものです。
 
その理由としては、
ソファが人間工学に基づいて作られていることが挙げられます。
ソファはくつろぐためのものという大前提に寄り添ったデザインであるため、
いくら時間が流れても人間の体やくつろぐという目的が変わらない限り、
大きな変革は必要性が低いのです。

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さらに、チェアと違ってクッション性をもたせる必要があるなど、
機能的な制約の多さも不変の理由の一つです。
 
 
しかし、逆を考えれば、超高密度ウレタンの開発により
シャープなストレートラインが実現できたり、
内側から張り出してくるようなグラマラスなフォルムが作れたりと、
技術と共に進化していける要素は十分にあるとも言えます。
 
 
新素材の登場がファッション業界のトレンドに影響を与えるように、
技術開発により、ソファにも大きな進化が起こるかもしれません。
 
 
目の肥えたお客様からの「こんなデザインが欲しい」といった要望も
ソファに変革を起こす大きな要素です。
 
 
デザイナー、ショップ、販売スタッフ、お客様。
ソファを取り巻くすべての人の熱い思いと新技術で
ソファも進化していくと面白いですね。
 
 
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                                         2014.10.29