ソファについてのいろいろ話(26)「機能とバランス(4)」

ソファについてのいろいろ話

iroirobanashi

ソファまわりの色々な事柄について見聞きしたこと、感じたことを綴ってまいります。
よろしくお付き合い下さい。
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第26回テーマ「 機能とバランス(4) 」
 
前回、左右対称の美しさの中に、あえて“抜け”を作ることで
飽きのこないデザインになるというお話をしました。
 
そもそもデザインって何でしょう?
GRAVITAのソファデザイナーはよく言います。
「デザインは線の遊びじゃない」
 
これまでとちょっと違うことをしたいから、
なんとなくかっこいいと感じたから、
そんな理由で座面の広さや肘掛けの太さや形状を
カタチにしている訳ではありません。
 
今回、細かく解説してもらったのは【sofa X】
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【sofaX】は肘掛けと背もたれが同じ高さに設定されており、
座面はやわらかめにデザインされています。
 
これは、足を床について座った時、スーッと体が沈んで、
背もたれ部分に背中全体をすっぽり預ける体制を作るためのもの。
肘掛けに高さがあるので、脚を上げて横に投げ出す形で座っても、
体をしっかり支えてくれ、時には枕代わりにもなります。
 
体が包み込まれる感覚というのは、
とても落ち着きますよね。
 
そしてもう一つ注目は、「X」という名前の由来でもある
まるでくびれのようなアームの「ハの字型」デザイン。

X08212

見た目のインパクトはもちろんですが、
実は中にクッと入り込んだアームが
座クッションの縁をしっかり固定するので、
左右に跳ね上がることがなく、型崩れもしにくいのです。
 
何年たってもずっと快適に座れる。
これも長く付き合うソファには欠かせない要素。
 
そう、【sofa X】のデザインコンセプトの一つは、
長い時間、どんな体勢でも
ゆったりとくつろげ、愛着を持って一緒に暮らせること。
 
だから、このカタチにたどり着いたのです。
 
お客様を迎えるため、大好きな映画鑑賞をするため、
時にはベッド代わりにするため、
ソファの使い方は人それぞれ。
 
ソファも一つひとつ適したシーンや使い方があります。
ソファ選びを始める時は
ぜひご相談ください。
 
 
                                            2014.8.21